米軍嘉手納基地所属の空軍兵3人が15日に沖縄県立首里高校の建物内に侵入し建造物侵入容疑で逮捕された事件で、県教育委員会の半嶺満教育長は16日、県議会文教厚生委員会で「事実ならば誠に遺憾であり、あってはならない」と述べ、捜査結果を踏まえて対応を検討する意向を示した。教育関係者によると空軍兵らが侵入したのは学校の家庭科室。室内は一部荒れた形跡があり、食器類が持ち出された可能性もあるという。
半嶺教育長は「生徒たちには人的被害などがないと丁寧に説明し、安心して学校生活を送るように説明した」と報告。PTA役員らにも説明したという。
過去にも学校敷地内に米軍車両などが侵入した際、強く抗議し再発防止を要請したとして「県警の捜査を注視し、結果を踏まえて対応を検討したい」と述べた。
空軍兵らは15日午前2時45分ごろ~3時ごろ、首里高本館に侵入した疑いがある。通報で駆け付けた那覇署員が、同校敷地外の裏門付近にいた3人を逮捕した。本館建物内のセンサーが反応したという。
首里高の安仁屋宗一郎教頭は「学校は生徒が安心して学ぶことができる場所であり、あってはならないこと。今後、警察の捜査に協力したい」と話した。