日大・林真理子理事長、沢田康広副学長に辞任求める…アメフト部大麻事件巡り対立

日本大学アメリカンフットボール部の寮で大麻などが見つかった事件の対応を巡り、林真理子理事長が沢田康広副学長に辞任を求めていることが17日、関係者への取材でわかった。沢田副学長は「対応方針は林理事長にも伝わっており、問題はなかった」と反論している。「危険タックル問題」や元理事長の脱税事件で揺れた日大の改革を託されて、昨年7月に就任した林理事長だが、学内の混乱は深まっている。
日大が8月8日に開いた記者会見での説明によると、警視庁から東京都中野区の寮で大麻が使用されている可能性があるとの連絡があり、大学側は7月6日に寮で部員の持ち物検査などを実施。植物片などを発見したが、元検事である沢田副学長は大学本部で保管し、警察には12日後の同18日まで伝えていなかった。沢田副学長は「大麻だったのであれば、学生に自首させたいと考えた」と語り、 隠蔽 の意図を否定していた。
関係者によると、林理事長は9月4日、沢田副学長と面会。後に大麻と判明した植物片などを保管した沢田副学長が警察に聴取される可能性があり、そのまま職にとどまれば、私学助成金が3年連続で不交付となる恐れがあるとして、辞任を求めたという。
沢田副学長は、自分の一存で行動したわけではなく、合理的な理由の説明もないまま辞任を求められたと主張しているという。
日大広報部は17日、読売新聞の取材に対し「今日中には回答できない」とした。日大は8月24日に事件への対応を検証するための第三者委員会を設置している。

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