トリカブトの毒性の物質が入った液体を同僚の女性のペットボトルに注射器で注入して飲ませ、中毒症状を引き起こしたとして診療放射線技師の男が逮捕されました。
警視庁によりますと診療放射線技師の長浜拓夢容疑者はことし6月、勤務先の都内の病院で同僚の女性のペットボトルに注射器でトリカブトの毒性の物質が入った液体を注入し、女性に飲ませてしびれやおう吐などの中毒症状を引き起こした疑いがもたれています。調べに対し、「混ざってしまった」などと容疑を否認しているということです。
後日、別のペットボトルに異物が浮いていたのを不審に思った女性は警視庁に相談。警察官が警戒していたところ女性のペットボトルに注射器で液体を注入する長浜容疑者を目撃したため現行犯逮捕しました。さらに、注射器からは覚せい剤の成分が検出され、バッグの中を調べたところ覚せい剤が見つかり、長浜容疑者は覚せい剤を所持したとして逮捕、起訴されていました。
長浜容疑者は当初の調べに対しては「女性に好意を持っていて介抱することで距離を縮めたかった」という趣旨の供述をしていたということで警視庁は詳しい経緯を調べています。