恐怖のヒグマ「OSO18」の肉がインターネット販売で即完売「臭みなく、滋養効果が期待でき、コラーゲンも豊富」

北海道で放牧中の牛66頭を相次いで襲った恐怖の雄ヒグマ「OSO18」の肉がインターネットで販売され、即完売したことが25日、分かった。
人目を避けるのがうまく、「忍者グマ」とも呼ばれた体長210センチ、体重330キロの「OSO18」は、7月30日早朝に釧路町職員のハンターが駆除に成功。その後、肉の一部がネットショップで「限定販売」「希少」との説明で、もも肉が1キロ8000円、あばら肉は1・6キロ8320円などで売り出された。
滋養効果あり 販売を請け負った釧路丹頂商店の浦瀬慎伍さん(70)によると、販売直後から問い合わせが殺到。「30点ほど販売しましたが、すぐに売り切れました。ほとんど肉は残っていないので、また販売できるかは分かりません」。予期せぬ反響に驚いた様子だった。肉は冷凍保存が可能で保存期間は約1年と長め。味については「野性味と濃いうまみが特徴。体を温めたり、滋養効果が期待され、脂が甘くコラーゲンも豊富」とした。
鹿肉などを解体・販売する「馬木葉」(白糠町)の松野穣社長(59)も試食。「体長は普通より少し大きいくらい。熊は冬に脂を蓄えるため、痩せていましたが、もともと熊の肉は臭みもなく、おいしい。味噌煮込みで食べましたが、くじらの肉の硬いような感じでした」と感想を語った。
◆OSO18(オソ・じゅうはち)北海道標茶(しべちゃ)町、厚岸(あっけし)町で、2019年から23年にかけて牛を次々と襲撃した雄のヒグマ。19年7月に標茶町下オソツベツで襲撃の様子が唯一目撃されたことから、地名の「オソ」と足の幅の推定18センチから名付けられた。襲われた牛は計66頭で32頭が死んだ。今年7月30日に釧路町で駆除されたことが、DNA型鑑定で判明した。

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