7月から新ルールが施行された電動キックボードの同月中の摘発件数が406件に上ったことが1日、警察庁のまとめで分かった。信号無視が約半数を占めた。
新ルールでは、最高速度20キロや大きさなど一定の基準を満たせば、16歳以上は運転免許なしで利用することができる。最高速度を6キロに制限できる車体は、歩道走行も可能になった。
警察庁によると、摘発406件のうち、187件(46%)が信号無視だった。次いで、6キロモードにせず歩道を走るなどの通行区分違反151件(37%)、一時不停止35件(9%)、歩行者妨害17件(4%)だった。酒気帯び運転は2件あった。都道府県別では、東京が355件で突出しており、大阪25件、神奈川11件で続いた。
7月中の事故は7件発生し、負傷者は7人いたが死者はいなかった。4件が単独事故で、対歩行者は2件、残り1件は対四輪車。都道府県別では東京6件、大阪1件だった。
警察庁の担当者は、「引き続き危険性、迷惑性の高い違反を取り締まり、安全の確保に努めたい」と話した。
[時事通信社]