鈴木宗男参院議員「価値観の違いがあった」日本維新の会を離党 除名処分は見送りに

日本維新の会は10日、党への事前届け出をせずロシアを訪問した鈴木宗男参院議員の除名処分の決定を伝えるため、国会内で馬場伸幸代表らが鈴木氏と面会したが、話し合いの結果、除名処分は見送りとなり、鈴木氏が維新を離党することが決まった。
その後の会見で藤田文武幹事長は、鈴木氏から離党届を受理したと発表し「本人から迷惑もかけたということで、『自分から身を引きたい』という申し出があった」と説明した。除名処分を正式決定していたことに関しては「党のガバナンスに逸脱する行為については、やはり責めを受けるべきだと考えている」と述べた。
鈴木氏は約1時間10分以上の面会を終え、囲み取材に応じ「私が離党すると言いました。対ロ関係において、全くの価値観の違いがあったことが明らかになった」との考えを示した。今後は、無所属で活動するという。
鈴木氏は、面会にあたって弁護士を同席させた。しかし、馬場氏は「党の話し合いなのにおかしい。僕が仕切る権限がある」と反発。鈴木氏は「私はオープンでいいですよ」としたが、馬場氏の意向で約30人の記者団も全て退出させられ、一時騒然となった。
党は、無断での訪ロに加え、現地メディアの取材に「ロシアの勝利を100%確信している」などと発言したことも問題視されたとみられる。この発言に関して、鈴木氏は「日本でも至る所で言ってる。日本では言ってもいいのに、ロシアではダメなのはおかしい」と反発した。
無所属で政治活動を行う鈴木氏は「これからもロシアの友人として生きていく。第一歩から頑張らないといけない。より一層、私の立場で頑張る」と笑顔で話した。

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