中国産ワカメを鳴門産と偽って卸売業者に販売していたとして、警察が徳島市の業者の元代表の男性を書類送検しました。不正競争防止法違反と食品表示法違反の疑いで書類送検されたのは、徳島市の食品卸売業者の代表だった男性(50代)です。警察によりますと、男性は去年2月に中国産の湯通し塩蔵ワカメ約15キロを「徳島県鳴門産」と偽って業者に約1万1300円で販売したなどの疑いがもたれています。男性は中国産ワカメを県内の輸入代行業者から仕入れ、無印の段ボールに詰め替え事前に作成した鳴門産のシールを貼り付けて販売していたということです。警察の任意での取り調べに対して、男性は容疑を認めていて、「鳴門産にすることで利益を上げるためだった」と話しているということです。この事件をめぐっては、去年11月29日に農水省が管轄する機関が抜き打ち検査を行い、不正が発覚したとして県が警察に刑事告発をしていました。