コストコで乳児置き去り死、警察が「実際の車両」を使い“車内温度”などの検証を始める

大型小売店コストコ(北九州市八幡西区)の駐車場で、生後10か月の男の子が車の中に取り残され死亡した事故で、警察は29日、事故車両を使った検証を始めました。
◆同じ天候同じ車両で当時の状況を“再現”
警察による検証は29日午前9時半ごろから、実際に喜寿生ちゃんが死亡した黒のワンボックスカーを使って警察署の駐車場で始まりました。事故の起きた26日は晴天。29日も晴天で、ほぼ同じ条件で車両内の状況を再現します。警察によると、エンジンをかけ、エアコンを付けた状態の車内の温度や切った後の室内の温度を計測。喜寿生ちゃんが死亡した経緯を詳細に検証するのが目的です。
◆両親「もう片方が連れてきていると…」勘違いによる置き去りか?
この事故は26日午後1時ごろ、コストコ(北九州市八幡西区)の駐車場で、生後10か月の中山喜寿生ちゃんが車の中に取り残された状態で見つかり、死亡が確認されたものです。これまでの捜査で別々に車を降りて買い物をしていた両親は「連れてきていると思っていた」と話し、ともにもう一方が喜寿生ちゃんと一緒にいると思い込んでいたことが分かっています。警察は約2時間半にわたってエンジンの作動していない車内に取り残されたことによる熱中症か脱水症で死亡したとみて、保護責任者遺棄致死や重過失致死の疑いでの立件を視野に捜査をすすめています。

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