愛知県大治町の集合住宅の一室で会社員の女性(40)が刺殺された事件で、刺し傷が腸にまで達していたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された中学2年の長女(14)は、母親から虐待を受けた疑いで児童相談所に一時保護されていたことも判明。県警は強い殺意があったとみて、詳しい経緯を調べている。
県警は同日、殺人容疑で長女を送検した。
捜査関係者によると、女性は下腹部を刃渡り約17センチの文化包丁で刺され、傷は腸に達するほど深く、包丁の根元付近まで血が付いていた。
司法解剖の結果、死因は腹部を刺されたことによる出血性ショックで、凶器は包丁1本とみられることが判明。争った形跡はなく、身を守る際にできる防御創もなかった。
[時事通信社]