《優勝パレードを政治利用するな!》《吉村は出てくんな!!》
ネットは大荒れだ。
22日に大阪市内で大阪府の吉村洋文知事、兵庫県の斎藤元彦知事、関西経済連合会の松本正義会長が揃って記者会見。18年ぶりにセ・リーグのペナントレースを制した阪神、球団46年ぶりとなるパ・リーグ3連覇を果たしたオリックスの優勝を祝うパレードを11月23日に同日開催すると発表したのだが…
《万博を絡めるな》《いかにも維新が考えそうなセコイ手》《胸くそ悪いわ》《せっかくの祝賀ムードが台無しだ》
と、ファンのSNSなどで袋叩きに合っているのだ。
ファンの怒りに火をつけたのが、吉村知事らが発表したパレードの名称だ。その名も、「兵庫・大阪連携『阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード ~2025年大阪関西万博500日前!~』」。松本会長は「少々長いですけど」と自虐していたが、問題はもちろん長さではなく、万博のPRに阪神とオリックスの優勝を利用するその魂胆だ。
《純粋にファン同士として優勝の歓びを分かち合いたい。賛否両論ある万博や、特定政党(維新)がその前に勝手に出てきて、政治利用されたんでは、せっかくの祝賀ムードが台無し。興ざめ》
との書き込みはもっともだろう。
25年4月に開幕予定の大阪万博はパビリオン建設が遅々として進まず、高額の入場料、多額の税金投入など問題が山積。開催自体が危ぶまれている。慌てた大阪府は4月に「機運醸成アクションプラン」を策定。6月には「機運醸成委員会」の初会合を開いたが、いまさら「首都圏では認知度などが依然低い」なんて報告される始末だ。
そこで、阪神とオリックスの優勝を利用したれと、しゃしゃり出たら逆効果。恥の上塗りである。