創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題の渦中にある「ジャニーズ事務所」の東山紀之新社長らが2日、都内で会見し、事務所の新体制などについて発表した。
東山社長は冒頭、性加害の被害者に対し「改めて謝罪させていただきます。つらい思いをさせて申し訳なかった」と頭を下げ着席。9月7日の会見を受けて「いかに内向きだったかを感じた」と反省を口にしつつ「再出発とはどういうものかを考えてきた」と語り、今後の展望について述べた。
東山社長はジャニーズ事務所を補償業務のみの会社として再出発することを発表。「タレントのマネジメント、育成からは完全に撤退し被害に遭われた方への補償、心のケアを全うさせていただきたい」と述べ、ジャニーズ事務所から「SMILE‐UP.(スマイルアップ)」の社名に変更することを明かした。
9月13日付けで社内に「被害者救済委員会」を設立し、委員会には478人の申し出があったといい、325人が補償を求めたという。補償は11月からスタート。臨床心理士などの協力を仰ぐといい「被害者の方に寄り添う形を作っていきたい」と述べた。「SMILE UP」社の社長は東山社長が務め、ジュリー氏は株を100%保持した取締役として補償業務に専念する。