俳優や声優、2割超がセクハラ経験=適正な契約を後押し―政府白書

政府が13日閣議決定した2023年版の「過労死等防止対策白書」で、芸術や芸能従事者が受けたハラスメントの実態が明らかになった。セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)に関しては、俳優・スタントマンと声優・アナウンサーの2割超が経験があると回答。特に声優・アナウンサーでは4人に1人が被害経験を訴えた。
調査は昨年10~12月に芸術・芸能従事者640人に対して実施。回答があった人のうち、「仕事の関係者に必要以上に身体を触られた」「性的関係を迫られた」といったセクハラ経験がある人の割合は、最も多い声優・アナウンサーで25.7%、俳優・スタントマン20.4%、文筆・クリエイター16.7%が続いた。
ハラスメント全体では、「仕事の関係者に、心が傷つくことを言われた」が最も多く、声優・アナウンサーで7割弱、俳優・スタントマンで5割強に上った。政府は、昨年7月に公表した契約書のひな型を含む文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドラインの普及などを通じ、被害防止に取り組む考えだ。
[時事通信社]

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