栃木県上三川町でレンタカー内から少女の遺体が見つかった事件で、県警は21日、DNA鑑定の結果、千葉県柏市の高校1年生(15)と判明したと発表した。首を絞めるなどして殺害された疑いがあり、県警は死体遺棄容疑で逮捕した埼玉県熊谷市、無職 安 栖 達也容疑者(28)が、死亡の経緯を知っているとみて調べている。
県警によると、少女は17日頃に死亡したとみられ、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。遺体には顔と背中以外の全身にあざや擦り傷があり、通学していた高校の制服とみられる服装だった。
捜査関係者によると、レンタカーは事件が発覚した19日の数日前、宇都宮市内の店で1週間程度の予定で借りられ、東京都や埼玉県など関東地方を行き来していたという。県警は2人の接点などを捜査している。
中学校で少女と同じクラスだった高校1年の女子生徒(16)は、「誰にでも優しい子だった。こんなことになってかわいそう」と話した。休日に柏市内で一緒に買い物を楽しみ、恋愛話をして過ごすこともあったという。
少女は前髪を気にして髪形を整えるなどおしゃれに興味があり、「笑う時にいつも口に手を当てていたのが印象的だった」と振り返った。
少女の家族は栃木県警を通じ、「突然大切な娘を亡くし、今はとても混乱しております」などとコメントした。