トイレ修理で「関東最安値」とうたいながら、高額な料金を請求していたとして、消費者庁は24日、消費者安全法に基づき、修理業者の「RS設備」(東京都台東区)の名前を公表し、注意を呼び掛けた。
同庁によると、同社は運営していたウェブサイト「水の関東24」で、「水漏れ・つまり修理 関東最安値220円~」などと低額でトイレ修理を行うと告知。作業員が依頼者の家に到着すると、「排水管が詰まっている」「大掛かりな工事が必要」などと説明し、一般的な料金よりも数倍高い金額を請求していた。説明のなかった作業の費用が計上されている例もあったという。
消費者庁は、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で294件、総額約5892万円の被害を確認。1件当たりの最高被害額は80万円だったという。全国の消費生活センターには、2022年7月~23年5月に355件の相談が寄せられていた。
同庁は「ネット上の安値は必ずしも信用できない。ぼったくりをする類似業者は多数いるので注意してほしい」と話している。
[時事通信社]