中国が8月、公表した新たな地図をめぐって、松野官房長官は5日の記者会見で、沖縄県の尖閣諸島について「中国側の独自の主張に基づく表記が確認された」として、厳重に抗議したと明らかにした。
中国が8月28日に新たな「標準地図」を公表したが、南シナ海のほぼ全域が中国の「領海」として記載されたことに、フィリピンやベトナムなどが一斉に反発している。
松野長官は尖閣諸島について、中国独自の表記が確認されたとして、「外交ルートを通じ、厳重に抗議するとともに、地図の即時撤回を求めた」と述べた。そして、「日本の領土、領海、領空を断固として守る方針のもと、冷静かつ毅然と対応する」と強調した。
また松野長官は、「中国近隣の関係国が、それぞれの立場を表明していることは承知している」として、中国の動向を「懸念を持って、注視していく」と強調した。