川崎市立稲田小学校(多摩区宿河原)で、プールに誤って水を入れ続けた問題で、同市は15日、校長と作業にあたった男性教諭が、賠償金95万312円を支払ったと明らかにした。
賠償金は校長が同日、教諭と連名で納付した。校長と教諭の負担割合は把握していないという。校長は市を通じて出したコメントで「けじめを付けるものとして、請求された金額をお支払いさせていただきました」とした上で、「学校を静かに見守っていただけましたら幸いに存じます」と述べた。
市教委は再発防止策として、安全管理マニュアルの徹底や、教職員の負担を軽減する民間活用などに取り組むとしている。
稲田小のプール水流出は5月に発生。市側は流出量は同小のプール6杯分に相当する約2200立方メートルと推定し、水道代などの損害額の5割に当たる約95万円を校長と教諭に賠償請求していた。