横浜市西区の首都高速道路の金港ジャンクション近くで9月25日、乗用車と自転車が衝突する事故があった。歩行者や自転車、ミニバイクの進入が禁止されている首都高だが、誤って道路内に立ち入ってしまうケースは昨年度、400件を超えた。特にナビアプリを自動車向けの設定で利用して誤進入するケースが増えており、首都高は注意を呼びかけている。
首都高によると、昨年度に首都高へ誤って立ち入った件数は、歩行者=124件自転車=45件ミニバイク=250件-の計419件だった。高齢者が一般道路と間違えたり、未払いだった料金を料金所へ支払うために立ち入ったりしたケースもあったという。
これらのうち、自転車やミニバイク利用者の約6割がナビアプリを使用していたことが判明。ナビアプリを利用したケースは年々増加しており、「(ナビアプリの)自動車モードなどを利用されているケースが目立っている」(首都高)という。
25日の事故では外国人とみられる男性が自転車で立ち入り、乗用車と衝突。男性はその後死亡が確認された。首都高は「(昨年度の)自転車・ミニバイクの外国人の立ち入りについては、約半数がナビアプリを利用していた」と説明する。
首都高によると、平成28年度から一部の出入口付近に「立入、逆走検知・警告システム」を導入。誤って進入してしまった歩行者や自転車、ミニバイクのほか、逆走車両に対して音声と警告表示板などで退出を促すようにしており、今年8月時点で106カ所で設置されている。「今後についても立ち入り実績などの状況を勘案しながら、優先度をつけて設置を検討していく」という。
首都高は「(立ち入りを)見かけた際は速やかに110番、または道路緊急ダイヤル(#9910)にご連絡をお願いしたい」としている。