鳥島近海の地震による津波「当面の間、注意必要」地震調査委員会 “通常とは性質の違う現象”発生も原因特定できず

鳥島近海で発生した地震に伴う津波の観測が続いていることについて、地震調査委員会は「当面の間、注意が必要」との認識を示しました。
鳥島近海では今月2日以降、地震活動が活発な状況が続いています。
この地震活動に伴い、5日には伊豆諸島の八丈島八重根で30センチの津波が観測され、おとといには同じ八重根で最大60センチ、伊豆諸島や小笠原諸島、太平洋沿岸の一部でも津波が観測されました。
地震調査委員会は先ほど、この地震について、「地震活動は低下しているが、比較的規模の小さな地震でも津波が発生していることから当面の間、注意が必要」との認識を示しました。
地震調査委員会 平田直委員長「(おとといの地震は)普通の地震の波は出さないけれども、津波はこの中で一番大きな津波を出したということなので、性質の違う現象が起きていることは間違いない」
地震調査委員会によりますと、おととい、鳥島近海では午前4時台から6時台にかけて、少なくとも14回の地震が発生したことがわかりました。しかし、地震の規模が小さく震源が特定できないほか、最大の津波を引き起こした地震がどれであるかも特定できていないということです。
地震調査委員会は「通常の地震とは種類が違う地震だが、発生の原因は依然として不明」としています。

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