福岡市中央区のマンションで40代の男が倒れているのが見つかり、病院に搬送された。男は、女性の部屋をのぞこうとして7階建てのマンションに許可を得ずに入り、屋上まで上がって転落したとみられていて、11日、建造物侵入の疑いで書類送検された。
「助けて…」落下理由明かさず
事件が起きたのは2023年5月。マンションの住人が深夜、1階で倒れている男を発見し、消防に通報した。
FNNが独自に入手した事件直後の映像には、あおむけに倒れた男が「うーっ、うーっ」と苦しそうな声をあげる様子がとらえられていた。服には血が付着し、なぜか足袋を履いていた。
住人(119番通報中): どうしたんですか?飛び降りたんですか?お年は何歳ですか?
男: 40です。早く、痛い。
マンションの住民は、当時の状況について「小さい声で男性が『助けてください』って何度か言ったので、最初は刺されたのかなと思った」という。
その後、現場に救急隊員が到着。
救急隊員: 何をしていて落ちましたか? 男: ううう…助けて…。 救急隊員: 動かないでください。
のぞき目的も「力尽きて落ちた」
救急隊員が落下した理由を尋ねたが、男は痛みをこらえるように大きなうめき声を上げ続けた。その頭上には、ロープが見えていた。
捜査関係者などによると、男は女性の部屋をのぞく目的で、屋上のはしごに結ばれたロープをつたって下りていたとみられ、その途中に落下したとみられている。
男はその後、病院に搬送され入院。容態が回復し退院したため、警察は11日、建造物侵入の疑いで男を書類送検した。
警察の調べに、男は容疑を認め、落下した理由については「力尽きて落ちた」と供述。男は、どこか女性の部屋が見たかったという趣旨の話もしているという。 (「イット!」10月11日放送より)