若手医師「100連勤」で自殺…遺族が神戸市議会で陳情「病院での働き方改革支援して」

去年5月、神戸市東灘区の病院で26歳の医師が過労自殺した問題で、遺族が神戸市議会で陳情し、「神戸市も病院での働き方改革を支援してほしい」と訴えました。 神戸市東灘区にある「甲南医療センター」の消化器内科の専攻医として勤務していた高島晨伍さん(当時26)が去年5月、自宅で自殺しました。 西宮労働基準監督署は高島さんは亡くなる前に100日間連続で勤務していて、1か月間の時間外労働は207時間余りで、「極度の長時間労働により精神障害を発症し自殺した」などとして、今年6月に労災認定しました。 18日、高島さんの兄が神戸市会・福祉環境委員会に出席し、「病院での働き方改革を支援し職場環境の改善への取り組みを後押しし、神戸市として啓発活動に取り組んでほしい」などと陳情しました。 市議会は陳情を受け、採択・不採択の結論は出さず、審査打ち切りとしました。 一方、病院は今年8月の会見で過重な労働をさせていたという認識はないとしていて、高島さんの遺族は今後、慰謝料などを求めて病院を運営する法人を提訴する方針です。

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