クマに襲われたか 富山市郊外の住宅敷地で女性死亡 富山県では今月、去年10月の約5倍の出没件数

17日夜、富山市郊外の住宅の敷地で死亡しているのが見つかった女性はこの家の79歳の女性と分かりました。女性は頭やあごに深い傷があり、付近ではクマの目撃や痕跡の情報があるため、警察は女性がクマに襲われた可能性が高いとみて調べています。
富山南警察署によりますと17日夜、富山市江本の江嵜彌憲さんから「妻が家で見当たらない」と通報を受け、警察官が住宅の敷地で倒れている女性を見つけました。女性は頭とあごに深い傷があり死亡が確認されました。
18日、警察の司法解剖の結果、亡くなったのは江嵜さんの妻の三千子さん(79)で、死因は出血性ショックとみられることがわかりました。警察はクマに襲われた可能性が高いとみています。
現場は、富山市郊外の田んぼが広がり住宅が点在する場所で、付近ではクマの目撃や足跡などの痕跡が確認されています。
クマによるとみられる人への被害は県内では今年4件目で、死者が出るのは今年初めてです。クマはまだ見つかっていません。
県は、今年3回目となる「ツキノワグマ出没警報」を出して警戒するよう呼びかけています。今月、県内のクマ出没件数は17日までに114件で、すでに去年10月1か月の22件のおよそ5倍にまで増えています。

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