岸田首相「今こそ、世界的な核兵器数の減少維持を」…FMCT記念行事で演説

【ニューヨーク=大藪剛史】岸田首相は19日午後(日本時間20日未明)、米ニューヨークで、核兵器用核分裂性物質の生産を禁止するカットオフ条約(FMCT)に関するハイレベル記念行事に出席した。首相は、核兵器数の減少に向け、FMCTの早期交渉開始の必要性を訴えた。
記念行事は、核軍縮の機運を高めるため、日本、オーストラリア、フィリピンの3か国が共催。
首相は、記念行事の演説で「今こそ、核分裂性物質の生産禁止により、世界的な核兵器数の減少傾向を維持していく必要がある」と呼びかけた。核拡散防止条約(NPT)体制の再生・強化にも言及した。
核兵器保有国がNPTにおける義務を果たすべきだと主張し、「全加盟国がNPT体制の堅持と前進を図らなければ、世界の分断を防ぐことは不可能だ」とも指摘した。

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