ことし7月、東京・足立区にある寺で大量の練炭を燃やして70歳の住職の男性を一酸化炭素中毒死させたとして、警視庁は石材店社長の男と役員の女を殺人の疑いで逮捕しました。
捜査関係者によりますと、殺人の疑いで逮捕されたのは石材店社長の斎藤竜太容疑者(50)と役員の青木淳子容疑者(63)で、2人はことし7月22日から23日にかけて足立区入谷にある「源証寺」で大量の練炭を燃やし、住職の大谷忍昌さん(70)を一酸化炭素中毒死させた疑いがもたれています。
大谷さんは23日の朝、寺の敷地内の地下にある納骨堂に練炭が大量に置かれているのを発見し、片付けようと地下に降りたところ、意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認されました。また、近くにいた妻や娘、孫のあわせて3人も病院に搬送されましたが命に別条はありませんでした。
警視庁が防犯カメラなどの捜査を進めた結果、斎藤容疑者ら2人が納骨堂で28個の練炭を燃やし、一酸化炭素を充満させた疑いが強まったということです。
斎藤容疑者らの会社は「源証寺」と業務提携をしていて、警視庁は事件に至った詳しい経緯を調べています。